2014年08月21日

まんだらけの万引き騒動 その後

かのまんだらけの万引き騒動についてはこのブログで触れた。
http://mozzo-expresso.seesaa.net/article/403708346.html

報道によれば容疑者が逮捕されたとのことである。

テレ朝Newsから引用する。

引用ここから====
「まんだらけ」“万引き”で50歳の男逮捕(08/19 05:50)
 東京・中野区の古物店「まんだらけ」で「鉄人28号」の人形が盗まれた事件で、警視庁は、千葉市に住む50歳の男を19日午前に逮捕しました。

 窃盗の疑いで逮捕されたのは、千葉市若葉区に住むアルバイト・岩間和俊容疑者です。岩間容疑者は4日午後5時ごろ、「まんだらけ中野店」で25万円で売られていた鉄人28号のブリキの人形を盗んだ疑いが持たれています。警視庁によりますと、岩間容疑者は、事件の数日後に中野区内の別の古物店で同型の鉄人28号の人形を売っていたということです。18日深夜、自宅から任意同行して事情を聴いていました。鉄人28号を巡っては、店側は「返却しなければ、顔写真をホームページで公開する」と警告していましたが、警視庁から「捜査に支障をきたす」と要請され、顔写真の公開を中止していました。取り調べに対し、岩間容疑者は「ショーケースのガラス戸が少し開いていたので盗んでしまった。売ってお金にしようと思った」と容疑を認めているということです。
引用ここまで====

逮捕直後の報道では犯行を認めていないという報道もあったと記憶しているが、新しい報道では犯行を認めているようである。のちに供述を変えたのだろう。
また、盗品を売った理由が自分が好きなフィギュアを買うため(ウルトラマンが好きらしい)だとか。個人的にはこれまた理解不能で、番組(?)は違えどフィギュアが好きなら盗まれた側の悲しみがわかるだろうに。不謹慎な言い方だがなぜほかの犯罪にしなかったと思う。別の犯罪ならいいというのではないが理解しがたい。
たとえば、高級スポーツカーを真に愛する愛好家であるなら、他人の持ち物とて傷つけたりしたいものだろうか。特にそれが生産終了した歴史的名車だったとしたら。
それで思い出した騒動。日本がバブルで発狂していたころ、世界的名画を高額で競り落とした挙句、自分が死んだら棺桶に入れてほしいとのたまった御仁がいた。もちろん批判殺到。現在だったらブログは炎上していることであろう。

売買とはいえ、歴史に裏付けられたほかに代えがたい文化財に対して、所有者であって所有者ではないのだ。保管し管理する権利と義務を買ったに過ぎない。
それを理解しない人間は真の愛好家ではない。
この容疑者も真の愛好家ではないのだろう。

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とりあえず、盗品の所在は確認された。文化財として最悪の事態、つまり破壊・逸失はまぬかれたことはよかったことだ。

法律的に言うと、盗品を売った先の店が盗品と知らずに買い受けた場合、善意の第三者(この場合の善意とはいい悪いではなく、知っていたかどうかの意)であるため所有権を主張できる。
できれば、売り先の店が犯人に販売代金プラス慰謝料を請求し、商品はもとのまんだらけに返す、まんだらけは慰謝料を犯人に請求するということで収めてほしいものだとおもう。法律的にはまんだらけがいったん売り先から買戻し、その料金を請求するのが正しいかもしれぬが、商行為とすれば容疑者が売った金額で買い戻せるはずはなく、そこに差額を設定すれば無用な批判を招くかもしれない。

容疑者は50代とはいえ経済的に豊かとは感じられない。支払いは期待できないかもしれないが、ここから先はゆっくり解決すればいいことである。

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興味深いのはマスコミを通じて発表されたコメントである。
引用は弁護士ドットコムからで、まんだらけ側の発表全文である。

引用ここから====
●「商品もおそらく返還されるであろうと思います」

今回の、鉄人28号の万引きの件、マスコミの方々が取り上げてくださった事、非常に感謝しております。話題になったことで関心も寄せて頂き、その事で、警察の方々も、威信をかけて捜査して頂きました。犯人も、無事逮捕され、商品もおそらく返還されるであろうと思います。これも皆様のおかげですので、本当に感謝しております。有り難うございました。
引用ここまで====

微妙かつ露骨といえば露骨な言い回しである。
この騒ぎがなければ警察やる気出さなかったんだろうがと読める。

一部の報道では嘘か本当か、画像公開かという報道を受けて犯人の家族が接触してきたともされる。
また、この犯人が商品を売った店はなんと被害者のまんだらけと同じテナントビルに入っているとも報じられている。犯行の甘さ、行動範囲の狭さを感じさせる。
なるほど、世間から注目され、警察が本気になれば一気に解決するのはよくわかる。
問題は世間も注目せず警察も本気にならないケースだ。独自に世間の注目を集めたことは警察としては面白くなかったようだ。
従順に警察の言うことに従っていたら、今日の解決はあったのだろうか。

また、この件は解決したからいいが、その陰で後回しにされた事件があるのだろう。まんだらけといえばサブカルチャー関連の古物商としては有名有力企業である。その発信力はバカにできない。
陰でそれほどの力がない被害者が泣いていないか。もちろん責めるはまんだらけではなく警察だ。警察の手が回っていないのであるならその予算をつける側に非がある。

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警察や消防、自衛隊、海上保安庁、あるいは病院のように非常時に備え、国民の生命と財産を守る組織の費用対効果というものは測定しがたい。ことに投資が足りていないことが分かりにくい。
これが水道事業であれば、水道料金では損益はどうかとか、水道がいきわたらない世帯がないかということが如実にわかる。やるべき仕事の効果が直接的に見えるからだ。

私はもっと警察に予算を付ければいいと思う。人も機材もぐっと増やすべきだ。
無駄という人もいるかもしれないが、本当に足りているのか、不測の事態にも対応する余力が常にあるのか証明はむつかしい。無駄にならぬよう遊ばせなければいいのである。
本来・最低限の犯罪捜査で人が大幅に余るくらいでいいのである。余ったら、防犯活動に回ってもらおう。さらにはお年寄りや障碍者への相談活動もあろうし、街頭路上の警備活動にも携わればいい。一部の警備会社は警察に吸収されるなり業務提携するなり融合して、警備員が適切な権限を持てるようにすればクライアントにより満足を与えることができるだろう。違法駐車の取り締まりなど、本来警察官が行うべきことを外部委託しているのが現状である。簡単な業務に完全に訓練された警察官を充てるのは無駄というなら、職務権限の限定された警察官(簡単になれる分給料が安い)を拡充する方が健全だ。
観光地であれば観光ガイド的な役割を担ってもいい。どうせ交番で道案内はするのである。親切でお勧めスポットを教えてくれる警官もいる。そこを踏み込んで警察官が案内するXXめぐり、あってもいいと思う。事件がなくとも町に警察官が溶け込んでいれば防犯の効果もあるだろう。警官萌えなんてブームがあるかもしれない。観光協会が投資してもいいのではなかろうか。
いたるところに、人命救助の基礎訓練を受けた人がいればこれほど安心なことはない。暴漢に対処するスキルがあってAEDが躊躇なく使える人が周囲にいたら。
そして、いざ犯罪勃発となれば事件に集中できる。万事抜かりはない。

思わず話が大脱線してしまったが、今回のまんだらけの騒動は警察に大きな課題を突き付けていると思う。まんだらけ側は万引きの被害は激しいと嘆く。
殺人事件などの凶悪犯罪ではないけれど、こうした小さめの犯罪が一向に解決しないといういらいらもまた安心感から遠ざかることになる。
割れ窓理論という概念もある。ぜひ、改善を期待したいものである。
posted by Mozzo at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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