2014年09月23日

公衆の場所の行列についてちょっと考える

二人並んで乗れる幅のエスカレーターでは歩く人のために片方を空けるというのが常識化している。地方によってどちら側を空けるのか違うとか、本当の(メーカーが求める)ルールは立ち止まって乗ることも割と知られている。海外でもこうしたルールが定着していることもあるし、ルールが定着せずイライラしている人が多いということもあるという。

本当のルールについて、機械のメンテの問題で言うと、荷重が偏ることがいけないらしい。歩く人が多ければ着地のショックがかかるし、歩く人が少なければ立ち止まる人の側に荷重がかかる。そうなれば内部部品の偏摩耗など起こるだろう。
左右均等が望ましいというわけだ。
過荷重もよくないだろう。深いところにあって混雑する地下鉄駅など、エスカレーターが混雑するので「間隔を空けずに二列で乗れ」とアナウンスしている場合もあるが、これは機械に悪いだろう。さらにローカルルールで二列とも歩いている場所もある。
「左右交互に1段空けて乗る」あたりがいいのだろうか。しかしそれなら2列乗りでなく1列乗りの狭いタイプにして2台設置した方がよいということになろうか。

機械の問題よりは安全の問題が大きいだろう。
歩いている人は手すりをきちんとつかんでいない。全くつかんでいないか、手を滑らせている。
そうなると緊急停止したときに大変危険だ。一人で転んで痛い思いをするのは自業自得でも、ほかの人を巻き込んで将棋倒しになれば死人も出るかもしれない。
「それが怖ければ立ち止まって手すりをつかんでいればよかろう。わかって歩いている人に強制することはない」という考え方もある。だが、世の中片方の手や足を怪我したり障碍がある人がいる。左右どちらかに固定されてしまえば手すりにきちんと摑まることができない。これは危険だ。

混雑している場所では別の危険がある。
たとえば駅の改札からホームに向かうエスカレーターで、エスカレータを降りた場所も混雑していることがある。
エスカレーターからは続々と人が降りてくるわけで、降りた人がどんどん四方に散ってエスカレータの降り口付近を空けねば事故になる。前が詰まって将棋倒しになる。それで緊急停止ボタンを押したらさらに転倒事故につながるかもしれぬ。
これはエスカレーターで立ち止まっていようが降りた先のキャパシティを超えてしまえば起こる事故ではあるのだが、歩けばより危険な状態になりやすく、緊急停止時の転倒事故も大きくなるのは道理だ。

また安全以外の問題では、場所によっては立ち止まる人ばかりで片側にずらりと並び、もう片側は誰も歩いていない。それゆえ移動効率が下がり軽く行列ができているという本末転倒な現象もみられる。

とはいえ、いくら本来のルールだからとみんなが歩いている側に堂々と立ち止まっている勇気はない。歩いている人は急いでいるかせっかちなわけで「こっちが正しい」などと指摘をしたら喧嘩になる。

現実的な改善策は先に挙げた片方の手や足に問題がある人が乗る際、歩く人側に立ち止まりその前後を空けて歩く人が逆側からパスできるようにすることか。せめてそれが定着すればいいと思う。
そうした人を見かけたら「逆側から抜いてあげてください」と後から歩いてくる人に声をかけてあげられればいいと思う。

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若干話題が変わる。
海外の事情に詳しいわけじゃないが、日本人はこうした暗黙のルールを作り、互いによく守る傾向があると言われる。海外には押したり割り込んだりするのは当たり前、負ける方がバカだという国もある。

ただ、周囲の状況に合わせるだけで全体を見ていないのではないか、付和雷同型なのではなかろうかという場面もよく見る。

私の経験なのだが、とある銀行のATMコーナーである。
歩道のある道路沿いの銀行でATMコーナーは歩道に面している。機械の台数が少ない上に混む時期でATMコーナーの外まで行列が続き、行列は遅々として進まないようだ。それでもみんなおとなしく並んでいる。ここまではいい。
ところが、行列が歩道の車道側(銀行の建物から離れている側)にできてしまっている。最初に並んだ人があまり考えずに列を作ったのか、みんな律儀にそのあとに並ぶのでいつまでたっても行列は車道側だ。
これで困るのが歩道を歩く人だ。建物側に行列してくれたらその脇を通っていけばいいのだが、車道側であるため必ず行列を横切ることになる。

また別の経験。雨の日のタクシー乗り場。
この日は少々行列ができていた。人も並ぶし車も並ぶ。工事中で乗り降りも車の発車も時間がかかっていたのだ。
どうしたことか、列の先頭付近のおじさんが並ぶ方向を間違えたらしく、タクシー乗り場の看板とガードレールの変な隙間から行列が伸びてしまっている。だれが見てもおかしいし、そちらに並んでしまうと通路の屋根がないので濡れてしまう。

どちらの例でも並んでいる人のだれも列を直そうとしない。行儀はいいのだが効率的でない。みんな言い出すのに躊躇するのであろう。

こういうとき、私は声を上げるのにあまり抵抗がないのと偽善者なのでどちらの例でもみなさん列を直しましょうとやった。タクシー乗り場ではその後私の順番が回ってきたとき、その運転手さんが見ていてお礼を言われた。偽善者欲が満たされたので大変満足である。
別に声をかけても並んでいる人に損や苦労をさせるわけでもない。私のように偽善者欲を満たしたい人と、本当にいい人なんだけど人目が気になる人は躊躇せず声をかけたらいいと思う。
posted by Mozzo at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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