2015年04月16日

韓国アシアナ航空事故に見る安全意識

広島空港の事故の話である。
韓国のアシアナ航空機が広島空港で着陸に失敗して回転。滑走路を外れ機体を大破損した。
エンジンから出火し、一時煙が機内に充満した。
脱出シューターが使われ、けが人は22人。
死者がなかったのが不幸中の幸いと言っていいのだろうか。

原因についてうかがわせるような報道はまだ整っていない。人為的ミスか機材の故障か気象の急変か。錯綜の感がある。
報道からは以下のことが伝えられている。

・高度を下げすぎていた(各種記録、状況証拠から)
・着陸10分前から横揺れが激しかった(乗客の証言)
・風速は毎秒1m程度。着陸がむつかしいというものではない(記録と航空関係者の証言)
・着陸のむつかしい山間地にあり、霧が出やすい(航空関係者の証言)

このポイントは着陸10分前からの横揺れなんだろう。
航空関係者からは霧が出ると高度がつかみづらく、着陸直前に高度低下に気付いて回避もできないことがあるという記事があった。本当だろうか。
昔ならいざ知らず、現在では計器飛行が発達している。計器に頼れないほど、つまり空港横の乱れ動く吹き流しと周囲の樹木と雨粒の流れる様を見て必死の着陸をするような状況というのもないではない。しかし通常では何ならコックピットの窓を黒く塗っても計器に頼って離陸・飛行・着陸ができるという。もちろん飛行機にはいろんな危険があるのでコックピットの外を見ていなくていいということではないが。
つまり高度を間違えていたということは通常ではあってはならないことだ。
そこが着陸10分前からの横揺れにつながってくる。
高度を間違えていたからといって、着陸10分前の時点ですでに回避できなくて10分間ドタバタしてましたというのはあり得ない。スピードを落としているといっても10分あればずいぶん飛ぶぞ。
仮に300km/hとして50km飛ぶ。
着陸10分前からトラブルを抱えていたのではないか。この乗客の証言が絶対ではないが。

そうなると、機材の故障か人為的ミスがあったとしか思えない。

しかし、問題が生じてから10分間回復もできずさりとて管制に連絡もせず、そのまま突っ込んだというのだから相当おかしい。
着陸に必要な機能に問題を生じたとしても、とりあえず高度を上げて旋回して状況の把握と対策をとる時間を稼ぐ。エンジンや昇降舵など飛行を続けるのに必要な機能に問題が生じたなら完成に緊急着陸の連絡をするだろう。
ど素人が操縦しているのではないはずだ。何があったのか。

あいまいな報道からなにか断定できるわけではないが可能性は二つだ。
一つはあのフランスでの事故のように操縦士に何らかの異常があったということである。とはいえ意図的な事故であればあまりに「踏ん切りが悪い」。パイロットが心臓発作を起こしたとしてもコパイロットがいる。これも考えにくい。パイロットが発作で気を失ってそれでコパイロットが茫然自失で何もできなくなった!? あるいは二人同時に気を失った!?
そのくらいありえないようなことが起こらなければこの事故は起きない。

もう一つの可能性は「このくらいの故障は何とかなるさ。もうすぐ着くんだし」と突っ込んでいった可能性である。
訓練されたパイロットがそんなことをと思うが、韓国の安全意識の低さを見るとその可能性もないではない。まさかとは思うのだが。

まぁいくらなんでもそんなことはなかろう。

自動操縦装置への数値入力の誤りとかそういうことか? かつての大きな航空事故で基準高度入力の誤りとか、位置補正の誤りというのがあったのだが、今も手入力でやっているのだろうか。
まさかと思うのだが。そんなことがあれば10分間もドタバタしないだろうし。

要するにわからんのだが、死者が出なかったとはいえとんでもない事故なんだという気がする。

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もう一つこの一連の報道で無視してはいかんことがある。
急な事故に襲われて機内は混乱した。
気になるのは各報道が乗客から聞き取った証言だ。

「誰か男性が『頭をかかえろ(防護姿勢をとれということ)』と叫んだ」という。
ん? 誰か?男性? 普通、緊急時の指示は乗務員がする。今やCAも女性だけの職場ではない(昔はスチュワーデスと女性形で読んでいたものだが)。男性乗務員だったのかもしれない。
だがフライトの最後に「誰か」というのも不自然だし、プロの指示としては若干粗い。

また、脱出用のシュートが使われたようなのだが、誘導が全くなかったという証言も報道されている。乗客同士で助け合って脱出したという報道も。
脱出用のシュートは空気で膨らみ、水上でも陸上でも使えるようになっている。二人同時に滑り降りることができ、水上で使用したときにはそのまま避難ボートにもなる。緊急時ゆえ多少の打撲程度の怪我は想定済みなのかもしれないが軽傷とはいえ22人が怪我というのは多くないか。
出火しても死者が一人も出ずというのはそれなりに乗客が統制されていたからこそだろうが、素人が(つまり乗客の有志が)統率していればシュートの上で人がぶつかって打撲くらいのことはあるだろう。

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と回りくどく書いたが、要するに
「乗務員は避難誘導をやったのか!?」
である。
どうにも疑わしい。

思い出すのは韓国のセウォル号の事故である。
事故というのは100%は防げないものである。そこを責めるものではない。
あの事故は事故が起きやすい状況に自ら突っ込んでいったらしい。船を改造して危ない海域を若手の乗務員に任せたとか。まだそこまではあってはならんがなくはない事故だ。すごく低い目線で言っている。
だが、事故を起こしてからがいかん。船長はじめ乗務員の大半が義務を放棄して逃げたという。自らの義務を理解して救助誘導に当たった乗務員は軒並み殉職したともいう。乗務員の全員が失格だったわけでもないのだが、この結果について彼らはどう思っているのだろうか。

たとえ船長が逃げても乗客のために命を投げ出して職務を全うした人は偉い、なのか。
それとも機を見て逃げ出さない愚か者なのか。生きていた人間が勝ちジャンとでも言っているのか。
彼らのメンタリティがどこにあるのか。

それを論じきるまでは韓国旅行どころか韓国が関連したすべてが怖いよ、ワタシは。
posted by Mozzo at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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