2015年06月08日

韓国感染症問題 もはや対岸の火事ではない2

韓国のMERS問題について以前書いたのだが。事態はますますひどいことに。
韓国感染症問題 もはや対岸の火事ではない

人と物の行き来が世界レベルで活発な時代であるから感染症が入ってくること自体は避けられるものではない。たとえ鎖国をしても渡り鳥が感染症を運んでくる。発生源で抑えることが肝要であって、入ってくることは仕方がないといえよう。
感染を広めないことだ。政府の初動が遅れて感染が広まったということはあってはいかんが、予期していない角度から来られたらそういうこともあろう。
一時感染者を見つけて抑え込むなら合格。二次感染者が少数出てそれを抑え込めればまあ事態はコントロールされていると考えてよかろう。

まだ日本でのデング熱騒動の記憶が新しい。人から人の感染はしない代わりに蚊が媒介するという厄介なもので二次感染者も出たが徹底的な対策でなんとか抑え込めたと言えよう。感染した蚊や蚊に吸血される動物が感染して越冬している可能性はあり、今後も散発的に問題が出るかもしれないが事態はまずまずコントロールされているといえよう。

だが、韓国の現在の事態はどうなっておるのか。
三次感染者も出ており死者も出ている。

問題は大きく二つあると思う。
一つは前回の記事で指摘した通り、患者が死んでから感染に気付いているという点である。感染者を把握し必要に応じて隔離する能力が何らかの理由で欠如しているとしか言いようがない。
公や医療機関の能力が欠如しているだけではないかもしれない。病院に行っていなければどうしようもない。
病院代が高くてちょっとやそっとの熱では病院にかかれないのだろうか。なにか病院にかかりたくないという風潮があるのだろうか。日本では多くの人が3割自己負担ではあるが病院の敷居がそんなに高くない。逆に明らかに問題ない人が心配して病院が混むという問題も起きているくらいだ。

もう一つの問題は市民の意識である。
その後の報道では「保健福祉省が感染を確認したと7日発表した南西部、全羅北道の女性(72)が、感染の疑いがあるとして自宅隔離を指示されたのに無視し、近隣住民と自由に接触していたことが分かった。当局は感染拡大の恐れがあるとみて、女性が住む人口約100人の集落を5日から封鎖した(産経新聞から引用)」というのがある。
どうなっておるのだ。

この女性の意識が特別に低いのか、周囲の危機意識が特別に低いのか。それなら特殊な例として見るしかないが、これが韓国の平均的な感覚であるとするなら恐ろしいことである。「だいじょぶだよもんだいない。いちいち隔離なんてやってられるか。おおげさなんだよ」という意識だったとしたら。
前回、セウォル号事件やマンションの点検口の例をあげてその意識を批判したのだが、本当にこの女性は特殊なのだろうか。

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一般的に言って、国力が高まるにつれ教育も浸透し、国民は科学的知見を身に着ける。公と個人との関係も理解して個人の権利を主張する代わりに公に協力する意識も生まれる。信頼関係が生まれるのである。

例に挙げて悪いがあのエボラ出血熱の流行については、国も住民も貧しく教育が行き届いていない地域での問題があったようだ。
一つは死者を撫でさすって葬送する習慣。文化であるから無下に否定できないがエボラ出血熱に対しては最悪である。しかし医師などの意見は聞かない。遠くからごくたまにやってくる医師よりウイッチドクター(呪術師)が幅を利かせている場所はまだまだあるらしいのだ。

そして、公が信用されていないこと。「エボラ出血熱というのは政府の嘘で政府が気に食わない人を拉致し処刑するためなのだ」と考え、病院を襲って患者を奪還した例もあるという。当然その先は感染の拡大だ。
それまでの経緯というものがある。昔は部族社会同志である程度の緊張状態を持ちつつ平衡状態を保ってきたのである。そこに列強が国境を好き勝手に引いて自分の植民地にした。国境は部族社会を反映したものではなく列強諸国の力関係と妥協の産物である。植民地であり領土ではないから何となく現地政府みたいなものもあるが、宗主国の出先機関であってこれまでの部族社会とは何の関係もない。
それが現在のアフリカ諸国のルーツになるから内部にひずみを抱えていて当然である。
しかし今さらそれを言ってどうなるものでもない。ある人にとってあるべき姿はある人にとって民族抹殺に等しいことであり正解はない。現状を肯定して前に進むしかないのであるが問題はおおく残っているということがこの件でわかるというものだ。

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あからさまに言うのは申し訳ないが、アフリカ諸国にはまだまだ貧困国も多い。そうした国では政府のサポートも及ばず、先に述べたようなことが起こっているのは事実であろう。これからの課題だ。

だが先進国を自称する韓国で、程度は違えども似たようなことが起きているとしたらどうだ。ことに公の言うことを信じず自分の勝手にするというところが信じがたい。

相手が先進国だからと信用してチェックを緩めるという部分が必ずある。流行地か否かという言い方をするが、ありていにいえば感染拡大を抑える能力があるかないかである。その観点で韓国との人や物の往来を制限しなくていいのか、韓国に慮って科学的な判断ができないのではいかん。

ことに日本は島国、海で隔離されているから安心している部分がある。
基本的に外国からは飛行機で来る。豪華客船で来る人もいるが、これは空港での体制に等しいと思われる。

いくつか穴がある。安直に日本に来る方法として、つまり飛行機でもなく豪華客船でもない方法である。
一つは韓国からのフェリーや高速船の便がある。対馬に来るそうだ。
一つは北朝鮮からの船である。幸い現在は北朝鮮に対する制裁で行き来はほとんどないが、制裁前は北朝鮮を慮ってきっちりした検疫ができていなかったという声もある。今回のMERSの騒動には北朝鮮は現状無縁のようであるが、今後韓国と北朝鮮の関係(人や物の行き来)、日本と北朝鮮との関係の変化によりここも穴になる可能性がある。
同じことはロシアにも言える。
海外のLCCが到着する地方空港は大丈夫か。

水際作戦の穴がないか再度確認してほしいものだ。
本来日本が水際作戦をする前に感染が疑われる人をだすなやという話だがそれが信用できないというのが今回の話の発端だ。
無論、どの国に対しても「アンタの国は危ないから日本にくんなや」ということは外交上できない。パンデミックと言えるような状況でなければむつかしいだろう。

ゆえに出発地でのガードはあてにならない。
ということは飛行機であろうが船であろうが同乗した人がすべて感染を疑われるという見方をせねばなるまい。

運悪く感染を疑われる人と同乗ということになれば幾日か隔離。これを厳密にやってほしいものだ。
空港や港湾の外に出られないということがあっても日本社会は受け入れるだろう。仕事に支障があってもそれならば仕方ないと本人も関係者も受け入れるだろう。市民は冷静だからあとは政府が厳密な体制をとることだ。
posted by Mozzo at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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