2015年08月19日

エスカレータの片側空けって正しくない 悪癖だよ

正しいといえば正しいんだが若干腰の引けた記事。

引用ここから====
エスカレーター、片側歩行やめて…転倒相次ぐ
2015年08月13日 14時42分

 移動には便利だが、一歩間違えれば大事故につながりかねないエスカレーター。

 急ぐ人のために東京は右、大阪は左を空ける習慣が定着しているが、業界団体などが事故防止のため、「歩かない」「片側を空けない」と求めていることは意外と知られていない。旅行者が増える夏休み期間中、鉄道各社などもルールの徹底を改めて呼び掛けている。

 消費者庁によると、2011〜13年の3年間、東京都内だけで計3865人がエスカレーターの事故で緊急搬送され、その大半が転倒や転落によるけがだった。「歩いて上っていたところ、バランスを崩して転倒」「上ってきた人につえに接触されて転倒」といったケースもあり、同庁は「エスカレーターで歩くとバランスを崩すだけでなく、他の人に接触して事故になる恐れがある」としている。

 昇降機メーカーでつくる日本エレベーター協会によると、エスカレーターは歩かないことを前提に設計されており、「立ち止まって手すりにつかまる」が正しい乗り方。「片側を空ける必要はない。手が不自由で特定の側を空けるのが困難な人もいる」と説明する。
2015年08月13日 14時42分 Copyright コピーライトマーク The Yomiuri Shimbun
引用ここまで====

エスカレータは手軽に楽をさせてくれる設備であるが、エレベータに比べて利用者に求める「能力」に違いがある。また間違った使い方をすると事故を招いたり、多くの場合公共財である施設を壊したり寿命を縮めたりする。

啓蒙が足りていないと言えようが、エスカレータでは歩かない、しっかりと手すりをつかむのがルール。合理性のあるルールだ。ただ守らない奴が多いという状況だと思う。

急いでいるんだから歩かせろ、という意見にはだったら階段を駆け上がれ、というのが定番の意見の衝突である。
しかし、動いているエスカレータで歩くから楽に早いのであって、その楽を放棄しろといってもそうはいかないと思う人もいよう。
また、都会の一部の駅ではもはや階段とエスカレータを併設するスペースがなく、エスカレータに置き換わっているところも決して珍しくない。急いでいるんだ歩かせろというご意見。

甘えている。そんな考えが通用するか。
まず、自分がのんびりしていたからエスカレータをせかせか歩かねばならない状況を作ったわけで、だったら早く出てこいやということである。
急いでいたら車でスピード違反してもいいと言っているのと同じである。

そもそも混んでいて誰しも前に出たい状況に、急いでいるからと言ってエスカレータを歩いたり階段を駆け上がっていいわけがない。
街も道路も様々な人が混在している。早く移動できる人そうでない人。早く移動できる人は自分の好きなスピードで移動したいだろうが、そうは問屋が卸さない。限界がある。
無論、全員が杖を突いた人と同じ速度で移動する必要はないが、限界はある。人ごみで走るのはNGだ。
文句があるなら自家用ヘリで移動しなさい。それが無理なら早く家を出なさい。
遅く出てきて人を押しのけたり突き飛ばして移動していいわけがない。

その辺の論理がこの記事は甘い。

====
「移動には便利だが、一歩間違えれば大事故につながりかねない」なんとも無難な表現。せっかく記事にするんならもっと具体的に指摘したほうがいいのではなかろうか。それこそ啓蒙。

エスカレータで乗る部分を「踏面」、エレベータで乗る部分を「かご」と呼ぶことにしよう。
エスカレータとエレベータを比較してみよう。

エレベータには行動力の限られている電動車いすや、移動が困難なストレッチャーでも利用できる。ストレッチャーが利用できるものは大きさが限られるが。
まぁエレベータのほうがより敷居が低いというのは誰しも思うだろう。
何となくではいかん。そこを具体的に分析する。

どちらも乗っている場所を速やかに動かして持ち上げてくれたり、そっと下ろしてくれたりで楽に移動させてくれる。だがそこがちがう。
エレベータはかごが垂直移動する。そして移動し停止する。つまり乗り降りするときは床面とかごは静止した連続した床であり(多少の凹凸はあれど)、ゆっくりと動き出し、ゆっくりと停止する。
エスカレータは踏面が空間上を斜めに移動する。そして定速運動する。つまり、乗る側が動きを合わせねばならない。斜め方向の力もかかる。そこに運動能力を必要とする。

まず、定速運動するものに合わせこんでいくのだからその速度に合わせる脚力がいる。
さらに、最初は地面から見て停止していたのに、地面から見ると斜め方向に移動しているがすっと合わせて踏面から見ると停止しているという状態に速やかに移らねば乗れない。降りるときはその逆だ。それほど意識しないが考えてみるとなかなか高度な技だ。

もう一つ考えねばならないのは機械であるゆえ緊急停止があることだ。

エレベータは垂直移動するものであり、緊急停止しても慣性の法則と重力が合わさって不自然な荷重がかかるだけだ。下降中に緊急停止すれば重力+慣性でぎゅーっとGがかかるし、上昇中には重力ー慣性だ。
最悪の事故、つまりロープが切れて、調速機(ガバナ)も効かず、レールをつかむブレーキも追いつかずというとき、かごが地面にどしんとぶつかるのだが、それでも衝撃を受け止める最後の守護神バッファがある。さすがにバッファに頼るような状況ではそれなりに衝撃も強く、打ち身の一つも負うかもしれぬが、それでもそう簡単には死なない。

事実、最近整備不良か設計ミスかエレベータ事故が起きているのではあるのだが、エレベータの原理的な問題のではなく付随的な問題、つまり開いてはいけないときに開くドア、動いてはいけないときに動くかごが問題であって、エレベータの本質ではない。
被害者の方にはそんなことはどうでもいいことだが。

その点エスカレータは原理的に危ない部分がある。
斜め上あるいは斜め下に移動しているものが突如止まるのである。鉛直方向には踏面を踏みしめれば支えられるが(中国製はその踏面が突如破壊されるのだが)、水平方向にはベルトを持った腕が頼りである。狭い踏面で踏ん張ったところでどれだけのことができるか。

つまり、エスカレータを歩いて安全だという人はあの狭い踏面の上で踏ん張って緊急停止の衝撃に耐えられると思っているということだ。歩いているということは手すりをつかんでいないということだ。
どんなに屈強かつ身軽な人でも無理ではないか。不意打ちを食らったらどうにもならない。というか屈強でもなく身軽でもない私なんか予告されて「はい止めますよ〜、3,2,1」とやられたって立っていられる自信はない。
踏面が広くて、止まった時に何歩かたたらが踏めるくらいのスペースがあれば別だが耐えきれず一歩踏み出すだけで踏面から外れる。下りなら転落だ。。

いや、手すりを持っていても万全ではない。
腕力の落ちた人、足腰の弱った人、子供を連れている人、荷物が多い人。手すりをつかんでいたからと言って耐えられるだろうか。自分が落ちれば下敷きになる人が出るわけなのだ。

そういう人は迷わずエレベータに乗るべきだ。

記事にある「手が不自由で特定の側を空けるのが困難な人もいる」もこれがなんともいい加減な言い方で。
それだってとらえ方は人それぞれ。

具体的な描写をして心苦しいのだが、仮に右側を空けることができないとしよう。
屈強な若者なんだが、左の手のひらに切り傷を負って左手で手すりがつかめない、なのかもしれぬ。
左半身不随で杖にすがってなんとか歩いているが、右の手で手すりをつかまないといけない。その間右手に持っている杖はどうするのですか。介助する人が持ってくれます。なのか。
残念ながらエスカレータはある程度の運動能力のある人が利用する手軽に移動する手段なのである。エレベータを使えば時間はかかれど移動する権利は失われない。都市を効率よく回すための区別だと思っていただきたい。いくらバリアフリーになってもハンディがなかったことにはならない。
ハンディがなくて効率よく動ける人間の効率を落としてまで悪平等を広めることもあるまい。ハンディがないなら自分の力でさっさと移動してもらえばハンディがある人が移動する余力も生まれるだろうさ。
posted by Mozzo at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

行け輸送船こうのとり あと一息でISSにご飯!

まずは第一関門突破かという報道。
産経新聞から引用する。

引用ここから====
「こうのとり」打ち上げ成功 緊急物資などISSに輸送へ

 国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給機「こうのとり」5号機を載せた国産大型ロケット「H2B」5号機が19日午後8時50分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約15分後、予定軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 ISSで使う実験機器や飛行士の食料など約5・5トンを搭載した。計画では24日にISSに到着し、長期滞在中の油井(ゆい)亀美也(きみや)さん(45)がロボットアームで捕捉。25日にドッキングする。

 米国の補給機打ち上げが6月に失敗したことを受け、米航空宇宙局(NASA)の要請で、ISSの米国棟で使う飲料水の再生装置の部品などの緊急物資を初めて搭載。補給機は米露で失敗が相次いでおり、日本の役割が増す中での打ち上げ成功となった。

 日本の機器では、宇宙最大の謎とされる「暗黒物質」の発見を目指す早稲田大などの宇宙線観測装置、流星を観測する千葉工業大の超小型衛星、小動物の飼育実験装置などを運ぶ。

 H2Bは主力機H2Aを増強した国内最大機種で、5回連続の成功となった。2年前に打ち上げ業務を宇宙航空研究開発機構(JAXA)から製造元の三菱重工業に移管した。
引用ここまで====

まずは一安心。今この文章を書いているこの時も、宇宙空間をISS目指して進んでいるのだろう。その膨大な距離を思うとなにか怖いような寂しいような気持になる。

まぁ日本のロケットがとかそんなことは二の次で、宇宙で物資を待っているのに、二度もロケットが失敗して、私のご飯〜〜〜と思っているだろう(いや冷静だから宇宙飛行士になるのだが)、宇宙飛行士に心の支えになればと思う。
宇宙船も飛行機も離発着が一番危険で、着陸のないコウノトリの場合、あとはISSにたどり着いてがっちりと油井飛行士がつかんでくれればミッションコンプリートである。油断は禁物だが山は越えたというところなんだろうか。

もちろんNASAをはじめとした世界の知恵を集めてやっているわけで、このミッションが万が一の万が一失敗しても次の手がないわけじゃあるまいが、3度の失敗はかなりきびしい。物質的に耐えても精神的に厳しい。私のご飯。

前にも書いたが、宇宙開発はある意味軍が関与せざるを得ない最先端、危険な領域である。
それがいいとも悪いとも言わないが、日本では軍が正面に出ることが好まれない。いくら自衛隊員が「私が宇宙に、いざとなれば命の覚悟は」と言っても通用しない歴史がある。
要するに、どうしたって危険がある最先端の宇宙開発において、研究者は各国から出ているが、前面に立っているのは米国と露国の軍人が中心なわけである。

軍というとどうもという拒否反応があるのもわかるが、そういう危険も甘受せねばならない場面はある。名誉と命を懸けてミッションに取り組む軍人さんを尊敬するのみである。
無論、日本が同じように自衛隊員を出すだけが道ではない。無論それを望む人もいようが、組織統制上という現実的な問題で、ある場面では米軍の軍人、ある場面では露軍の軍人のみでもそれがベストなら仕方ない。メンツで自衛隊員をだすのは意味がない。

ならば日本ができる貢献はなんだ、得意分野は何だと言えばこの無人補給機、リモート操作技術である。
むしろ「いざとなったら軍人が行けばいい」という諦念というか、決めつけというかそういう概念が入らない日本のほうが徹底して、無人・リモートに注力できるのではなかろうか。政治的雑音もないだろうし(こういうのをヒロイズムの発露の場と利用する政治家がいないわけじゃない)。
この先当面日本から有人宇宙船が飛ぶことはあるまい。乗り込むなら自衛隊員だろうがその世論形成が難しい。無人でリモート。そこを伸ばしていくのが国益なんだろう。

ああ、とりあえず何時間後か知らないが、ISSにご飯が届いていますように。
アジアの片隅から祈っています。
posted by Mozzo at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池袋の自動車暴走事件 医療関係者・自動車運転者 更なる点検を

ディテールが不可解な事故。
日刊スポーツから引用する。

引用ここから====
池袋暴走、重体の41歳薬剤師の女性が死亡
[2015年8月17日11時27分]

 東京都豊島区のJR池袋駅近くで乗用車が暴走し、5人が負傷した事故で、重体となっていた女性が17日、死亡した。自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで逮捕した医師金子庄一郎容疑者(53)が「駅の近くでラーメンを食べて車に乗った」と供述していることが同日、警視庁池袋署への取材で分かった。

 池袋署によると、女性は東京都板橋区の薬剤師江幡淑子さん(41)。

 金子容疑者は、居眠りしていたとした上で「歩道に突っ込んだのは記憶がない」と供述。一方、警察官に取り押さえられた際に「何が悪いんだよ」などと大声を出して暴れたとの目撃情報もあり、詳しい状況を調べる。

 池袋署によると、金子容疑者は16日午後1時ごろ、東京都北区の自宅を出て、横浜市内で墓参りを終えた後に池袋を訪れた。

 事故は午後9時半ごろ発生。池袋駅前の地下駐車場を出てすぐに衣料品店に突っ込んだ。歩行者らがはねられ、江幡さんが死亡したほか、20代の男性と20代、30代、70代の女性が骨盤骨折などの重軽傷を負った。(共同)
引用ここまで====

人の命や健康を守るはずの医師が事故を起こしたというのは、そして亡くなったのが偶然とはいえ被害者が薬剤師、医療関係者というのは神の皮肉なのかなんなのか。

ほかの報道からも情報を合わせてみると、加害者は酒気帯びでもなくその他薬物を使用していた形跡もないらしい。疲れて居眠り? 睡眠時無呼吸症候群か? しかし、「何が悪いんだよ」と騒いだ? それは悪いだろうよ。
何があったのか報道ではわからん。

昏倒するほどの疲労睡眠不足であったのだろうか。しかしこれが急患がいて病院に駆けつける途中の事故ならまだしも、墓参りに出かけた後にラーメン食ってである。そんな余力があるなら寝てなさいである。訳が分からない。それともラーメンになんか入っていたのか。
「何が悪いんだよ」はあまりに混乱して出た言葉であろうか。これもわからん。

人間だれしも常に理性的であるわけじゃない。
疲れていたり慌てたりしていると、後で考えればなんであんなことをしたんだろうということをやるものだ。私も今から思えば布団で頭を覆って眠り込んでしまいたいようなことをいろいろしでかしてきた。ここでは書けない。恥ずかしすぎて。

ま、開き直って人間てのはそういうもんだよ、疲れていたり慌てていればへまをするよと認めてしまうのはいい。
だが、それならなおさら人間が自動車を運転するのは怖い。
はたして人間は自動車を運転するほど高等な動物なのだろうか。
1トンを軽く超える重量、やる気になれば100q/hを軽く超える。やる気になれば歩行者を明確にロックオンして撃滅。乗っている当人は安全装置で守られている。危機感なし。

自動車がないと移動が困難な地方もある。だが、関東で言えば東京23区、さいたま市、川崎市、横浜市あたりは自家用車を禁止してもいいんじゃないか。地方は事故が起きていいとは言わんが、人口密集地帯から自家用車を排除するのは意味がある。あのごみごみした池袋で自家用車を転がしていた時点でこの医師とかいう加害者の見識が問われる。命を守る職業なのに池袋で車を運転する感覚がどうにもなっとくいかん。専門が何だったのか知らんが、医療に携わる一員として自動車が及ぼす悲惨な事故について考えることはなかったのか。
言いがかりに近いのかもしれないがたばこと自動車を愛する医師は信用できん。
医者にも貧乏人がいるかもしれんが、自動車を買えるくらいならタクシーで移動できるだろうに。

っと、ここまで書いていたらラジオでこの容疑者にてんかんの持病があったという報道があった。なるほどてんかんの発作であるならアルコールも薬物も関係していないのにこの事件というのもわからないではない。
それが真実であるなら許しがたい。他の職業ならまだしも医師であるのに自分のことを客観的にみられないのか。よっぽどの重症でないかぎり、薬で症状は抑えられるはずだ。医師なのになぜその判断ができなかったのか。
車の運転のみならず、医師の職場では突然昏倒すればえらいことになる場面が多々ある。昏倒する外科医なんてのはとんでもないが、内科医も注射くらいはする。ぐさりと注射針が骨まで。。。。想像しただけで怖い。レーザー治療している眼科医が昏倒したら。ひーっ!

そうでなくとも、意識があいまいになったということはないのだろうか。てんかんの患者が周囲にいないので知らないのだが、意識がはっきりしているときと昏倒してしまうときのはざまに朦朧としていることはあるのかないのか。朦朧として出された処方箋も困るぞ。
朦朧としてX線写真の読影、朦朧として検査結果の説明、なんでも困る。

おそらくこの事件、容疑者が医師というところでより注目があつまっていると思う。というか私も医師だから注目している。
医師なのにコントロールが及んでいないというのは問題なのだが、そうなる素地があると思うのだ。周りに先生先生と言われてなにか感覚がくるっていないか。事故を起こさないまでも人格的にちょっとやばい医師が時々いるのである。
また傲慢になってしまうのとはまた別に、どこかで病気を舐めているという面が出てしまうのかもしれない。全部わかっているよと。

無論、この事件を起こした医師がどのような状況にあったかは報道だけではわからぬ。
だが、この事件に触れたすべての医療関係者、先生と呼ばれる人、人の命と安全に直結sるう職業の人は自らを再点検してほしいものだ。
posted by Mozzo at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。