2008年09月16日

大丈夫か大相撲3

大麻問題.事態は進展し,このままだと法廷闘争になりそうな雰囲気である.

相撲協会,報道関係,相撲識者(識者ってなんだろう)はもちろん政界からも批判的な意見が出ている.いわく「スポーツマンとして恥を知れ」「あれだけ検査結果が出ているのに認めないのは潔くない」だそうだ.


しかし,言っていること自体はどう考えてもロシア人力士側に道理がある.

大麻吸引を認めた力士は警察が微罪として起訴猶予にした.まぁいうなれば「お説教程度でいいんじゃないの.今度やったら許さんからね」ということだ.

微罪とはいえ罪であるが,それに対する罰は重過ぎないか,という主張は決して無茶とはいえない.罰(解雇)が罪に対して不当に重くないことを相撲協会は説明しなくてはならない.

過去の賭博事件などの経緯を考えるとき,これが重いかどうかを論理的に説明せず「潔くない」という非論理的な言い方で決着をつけることには納得いかない.

どのくらいの罪にするかは胸先三寸ということか.


また吸引を認めていない力士もいる.前回指摘したとおり大麻を盛ることは簡単にできることである.疑わしきは罰せずという言葉もある.

吸引した日時場所入手経路など,本人たちが本人たちの意思で吸引したことを論理的に説明できないのに吸引したと決め付け,反論を「潔くない」というのはまことに非論理的である.


外国人力士の大半はジャパニーズドリームを目指して大相撲という「スポーツ界」に入ったつもりであろう.スポーツというからにはルールが優先.論理性の世界だと「誤解した」ということだ.


実際には大相撲は「えらいさん」の気持ちしだい,精神論の非論理的・前時代的な世界だったのだ.スポーツでなく神事であったころの精神性を引き継いでいるわけで理事や親方が黒といえば白も黒なのである.

いみじくもニュース番組で「彼らも口答えする前に親方や理事に土下座して謝ったらこうはならなかったかもしれない」と解説していた人がいた.

まさにその通り.まったく閉鎖的非合理的な世界なのだ.

彼らロシア人力士もまだ若い.大相撲などに見切りをつけて早く別のまともな世界に行ったほうが幸福であろう.


まぁ大相撲自体この先衰退するものであろうからほうっておけばいいのだが,その周りの人間の反応もまた納得いかない.


ひとつは政界やその他お偉いさんの否定的な態度.他の事件ではここまで口汚く一方的に責めないであろうに(先に起きた親方による殺人事件でもここまでひどくなかったように思う).

ここまでくると相手がロシア人だからという邪推もしてしまう.ことあるごとに「日本の国技伝統」だの「日本人の横綱が」だの国粋主義的発言が多い世界である.さらに邪推すれば相手がロシア人だから何らかの裏が..ということも考えてしまう.国粋主義的な人々は特にロシアと中国を嫌っている.


もうひとつは報道から今の流れを否定する声がほとんど上がらないことだ.ロシア人力士側の弁護士を登場させた番組もあったらしいが全般的に否定的に見ている.

なにか気兼ねすることがあるように見えてしまう.


posted by Mozzo at 21:00| Comment(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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