2015年01月25日

美味しいなめ茸見つけた

なめ茸をご存じだろうか。たいてい瓶詰で売っている昔からあるお惣菜?珍味?というものだ。エノキダケを刻んで甘辛く煮たもので結構メジャーなものだと思っているのだが。海苔の佃煮(ご飯ですよとか)の次にメジャーだと思っている。はてさて。

とはいえ、なめ茸を常備常食しているわけでもない。
ずっと食べていなかったのだがある時急になめ茸熱が来た。こういうものは恋と同じで(?)急に来るのである。温かいご飯にとろりとなめ茸を乗っけてほおばりたい。なめらかな食感と旨味が急に恋しくなったのである。

そこでコンビニに行ったのだが、なぜかあの定番といっていいなめ茸がない。ご飯ですよ(海苔の佃煮)はあるのになめ茸はないのである。定番だと思うのだが。。。。
で、翌日スーパーの買い物で探してみた。なめ茸はあったが、あの定番ブランドがない。同じような形の瓶ではあるが、そのスーパーのPB商品であった。
まぁよかろうと買い求め、食べてみたのだが驚いた。ののしりたいほど甘いのである。まさに噴飯ものである(ご飯だけにね)。これでは醤油味のついた飴である。
そこで原材料の欄を見てみたのだが、調味料の筆頭に砂糖など糖類が並ぶ。原材料表示は量の多いものから並べるというルールがあるので糖類が最も多いということになる。液体である醤油よりも固体の砂糖が上になるというのはよっぽど多いのである。
これは醤油味のキノコジャムじゃ!とののしりつつ食べ物を捨てるのは嫌だと思ったので工夫した。ジャム!?と思いトーストに乗せてみたらなんとか食べられたのでやっとのことで片付けた。

しばらく食べないうちに世のなめ茸はキノコジャムに変わってしまったのか、このブランドだけがおかしいのか、ううむとうなっていたのだがどうしようもない。自分で作るという選択肢もあるにはあるのだが、そしてそれは思いのほか簡単であるというのだが、あまりの甘さまずさになめ茸熱が去ってしまった。

さてその後約百年(うそ)なめ茸とは縁がなかった。あの定番ブランドを見かけることもあったのだが、なめ茸というものの常識が変わっていたら悲しいし、なめ茸熱も去ったしということで手を出していなかった。
ところが最近ちょっとした高級品と出会ったので認識が変わってしまった。
なめ茸と言えば一瓶120g程度入ってせいぜい200円台、PB品なら100円前後もありうる。
一瓶300円を超えると何らかのこだわりのある高級品ということになる。
私が買ったのは400円程度なのでまぁまぁの高級品ではなかろうか。
まず、普通の軟白栽培したエノキダケではなく日に当てて育てた野生種とのこと。普通に見かけるエノキダケは暗所で育てることで日光を求めて細長く白く育つ。いわばモヤシである。通常は日に当たるのでナメコやシメジのような形になるし茶色に着色するようだ。
原材料表示を見ても砂糖は使っておらず水あめ(麦芽糖)とみりんとある。それも醤油より後に記載されていたので甘さ控えめと思われる。

これは美味しい。
心配だった甘さは控えめでしかも甘味は砂糖ではないからまろやかである。うまく表現できないのだが砂糖の甘さというのは舌の裏側から回り込んで刺すような嫌味を感じないだろうか。
単に使う量の問題かもしれないし、糖の種類の問題かもしれない。
砂糖は蔗糖(スクロース)であるが、みりんはブドウ糖(グルコース)、麦芽糖(マルトース)、種々のオリゴ糖を含んでいるそうである。水あめは麦芽糖が主成分である。
砂糖を大量に使う商品は味付けが安直になり甘さが刺すように感じるのかもしれない。

またこの野生種のエノキダケというのが食べ応えがあるというかなんというか。食感もブリブリとしているし、何やら良い香りがするのはエノキダケの香りなのだろうか。
そして、出汁や酸味も整えられていてご飯が進むと言ったらない。
年明けに決心した生涯何百回目かのダイエットの野望はもろくも崩れた。ちょっと味見のつもりでご飯一杯ぺろりと。これははまってまた買ってくるとみた。ああ、ご飯を食べていたらやせるダイエット法がないものか(ない)。
これは餅に乗せてもうまいねきっと(ダメダメ!)。

====
なめ茸一瓶400円というのは比較の問題で高いといえば高いが買えないほどの値段ではない。一瓶100円そこそこのなめ茸を買って「うまくもないな」と思っているくらいならこちらのほうがコストパフォーマンスが高い。
もう私はこれ以上のなめ茸しか買わないと決めた。

だが、そうそう売れないだろうなぁとは思うのである。小さな一瓶が牛丼一杯より高いなんてと思う人もいよう。
ネットで探すと実は個性的な、でもちょっぴり高いなめ茸がいろいろ発売されている。でもそうそう売れないからスーパーの棚に場所を確保できないのだろうなと思う。
しかし、安いからと言ってあんなに甘ったるいのが受けているのだろうか。私は甘いものが好きではないから世の中の人はうまいと思っているのかもしれない。だからメーカーは甘くしているのかもしれない。
でも、それはずれているのかもしれないぞ。品目を絞るコンビニの店頭では見かけなくなっているのがその現れなのかも。売り上げ低下で「子供女性向けに甘めの味付けに」とメーカーの頭の古い人は思ったのかも。ありうる。
子供や女性に甘いものをあてがっておけば満足するというのは完全にずれているのである。子供は今や親がいろんなところに連れていくのでいろんな味を知っている。塩辛やモズクが好きな子供も珍しくないのである。ちゅるちゅる系ぬるぬる系は強いのである。
女性は甘いものも好きだがそれだけではない。飲み屋にも進出しているし寿司屋焼肉屋も女性が制圧していると言っていい。
女性にアンケートをとって「あなたのご褒美フードはなんですか」と問うたところ、世代によってケーキだ和菓子だと甘いものが上がったのだが、30代は「焼肉」だそうだ。
スイーツはスイーツ。なめ茸に甘さをもとめてなんかいないかもしれないのである。

ま、こういうことを書いてなめ茸業界を誘導できないかなと思っているのだが、私のブログの影響力なんて3mgくらいしかないな。

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このなめ茸のように、スーパーでも扱っている範囲で「そこそこ高級」というものはいろいろある。買えないほど高くはないけれどちょっと高い。そしてこだわり。
お茶に昆布、味噌、醤油、ごま油、豆腐、エトセトラエトセトラ。
「こんなもの高くても安くても一緒やっ!」という人もいようが、買って食べてみればなるほど違う。なんかちがう、ビミョーにちがう、どっかちがう、きゃなり ぱなり ぱなり(知っている人だけついてこい)。

今まで惰性で「ま、お茶って飲むよね」と思って買って飲んでいたものが、「うむ、うまい」となれば幸せだと思う。いや高いものに目覚めたら不幸なのか。まぁそれも価値観。
私は知らずに死んだらもったいないとは思う。

買ってみてはどうかと思う。それでその値段を出すに値する差があると思えば買い続けたらいいとおもう。
不景気は家計を直撃するのに好景気は通り過ぎるという近年、食費の切りつめも考えねばならないのだが、そればっかりではこうした「ちゃんとしたもの」がなくなってしまう。買える人、評価する人は買ったらいいと思うのである。
切り詰めた中でも見た目豪華にしたいという向きもあろうけど、安物とか揚げ物とかそんなんばっかりでも悲しい。この際見た目は質素でもいいものを使っているという食卓もいいのではなかろうか。若い人がいる家庭ではむつかしいかもしれないが。

美味しいお米で炊いたご飯、味噌も出汁もこだわったお味噌汁に具の豆腐も怠りなく。おかずは今回見つけたなめ茸に伝統の漬物としよう。
見た目貧相である。それなりにお金はかかるがこれだけ貧相ならそれほどでもない。こういう食卓もいいのではなかろうか。

posted by Mozzo at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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