2015年04月25日

首相官邸ドローン事件 実効性のある対策を

あの首相官邸にドローンが侵入した事件についてである。引用するのは関連記事。

引用ここから====
ドローン購入者の登録も議論…重要施設は禁止へ
2015年04月23日 22時35分

 首相官邸の屋上で小型無人ヘリコプターが見つかった事件を受け、政府は24日、小型無人機の飛行規制のあり方を検討する関係省庁連絡会議の初会合を開き、規制案の策定を急ぐ方針だ。

 小型無人機は、原則として高さ250メートル未満の空間を自由に飛ばすことができる。今後、官公庁や原子力発電所などの上空で同様の事態が生じる可能性も指摘されており、連絡会議では、重要施設の上空を飛行禁止にする方向で検討する。小型無人機の購入者や所有者の登録制度を設けるかどうかも議論する見通しだ。

 ただ、小型無人機には農薬散布用のヘリコプターなども含まれ、「規制対象の線引きが難しい」(政府関係者)との声も出ている。
2015年04月23日 22時35分 Copyright コピーライトマーク The Yomiuri Shimbun
引用ここまで====

ドローンの表面は粘性の液体に覆われていたそうである。どろーんとしていたそうな。嘘である。

冗談はさておき、近所で趣味で遊んでいたら迷走して首相官邸に入り込んでしまいましたなんて軽い話ではなさそうである。
放射性物質に発煙筒まで付属していたという。殺傷能力があったとは言わないが明らかな脅しである。思想的に安倍政権に反感を持ったうえでの犯行だろうが、単なる思想バカでもなくこういうものも調達して使う知恵はあるらしい。たいていの思想バカは刃物持って突っ込んできたりピストルを調達するくらいがせいぜいだが、ドローンを遠隔あるいはGPSを使った自動操縦っで侵入させるとは冷静である。市販のドローンを使ったらしいが、元は白いものを黒く塗って目立たない工夫もしてあったという。
ただ無人機だからといって特別な技術が必要なわけでもない。普通に売っていて練習すれば子供でも飛ばせる。こういうものが普通になったのだから驚きである。

しかしこのご時世に首相官邸の警備がこんなにしょぼいとは知らなかった。
犯人もまんまと首相官邸に侵入させたところまではほくそえんでいただろうが、何の反応もなかったから逆に驚いただろう。屋上でドローンを発見したのは全くの偶然であるという。
たまたま新入職員を連れて施設を案内しているときにみつけたらしい。屋上に職員が入ったのは一か月ぶりとも。見回りもせんのか。普通のビルでもガードマンが毎日何回も巡回すんぞ。

明らかに安倍総理はテロリストに狙われてもおかしくない立場だ。
有力国の首相というだけで狙われる。
さらに先の騒動でテロリスト集団ISILにも名指しで批判されたし政治的に対立する中韓からもテロリストが来るかもしれない。

警備体制は厳重でなければならない。怪しい飛行隊が敷地に入った時点で何らかの方法で叩き落されていなければおかしいし、公表しないだけでそういう装備はきっとあるのだろうなと漠然と思っていた。実態はこの始末。
地上はいかつい警官がにらみを利かせているから警備は万全と思っていたがこの体たらく。

で、今からでも遅くない。改善をということなのだが引用記事を見ていただきたい。
どうにも的外れかつ実効性のないのんびりとした話に感じる。

登録制度をとるからテロリストの活動を封じることができるとでも? 飛行禁止空域を設けたらテロリストがそれを守るとでも?
阿呆である。

ドローンと呼ばれる無人機は種々あるが、最近発達したのは主に制御するコンピューター技術の発達とGPSやセンサの発達、小型の動画カメラの発達、近距離の無線通信(WiFiなど)の発達に支えられている部分が大きい。ハードウェアとして軽い機体強力なモーターなどはずいぶん前に確立していたと思う。
つまり、ソフトウェアとちょっとした技術さえあればセンサやカメラ、モーターなど買い集め自作することもできるということだ。
ドローンを構成する部品はほとんどが簡単に手に入る。モーター、センサー、電池、CPUなどなど。
市販のドローンの部品で一番ハードルが高いのは流麗な曲線のボディである。
あの手の部品はたいていプラスティック製である。塊から削り出すこともできようがたいていは金型をつかって溶けたプラスティックを注入・固化してつくる。
同じ理屈で回転翼もハードルが高いがこれはラジコン飛行機などを自作するために市販されているものが流用できる。
ほんの数台のために金型を用意するのは費用の面でも技術・設備の面でもハードルが高い。
まぁ見てくれはどうでもいいのだからボディもむき出しでも構うまい。

登録制にしたところでテロリストが自作したら意味がないのである。
そこまでせんでも普通の人のふりして登録してテロに使えばいいのである。自動車だって登録されているけど事故にも犯罪にも関わってくるだろうに。
法律で決めた飛行禁止区域などテロリストが守らないのは自明の理。法律を守らないからテロリストなのだ。

====
ではどうするかが問われるのだろう。
法律とか手続きとかそういうことじゃなくて、悪意をもって逮捕されるのも構わずに攻めてきたら何ができるのかである。
繰り返すがなにか私の知らない想像もできないような方法で防御できるとなんとなく思っていたがそんな方法をわが政府は持ち合わせていないらしいことを露呈した。

空を飛んでいるものから防御するとしたら考え付くのは撃ち落とすことである。
ドローンに関しては技術的には可能である。実用品が出ている。
撃ち落とすと言えばミサイルとかなんらかの砲(機関砲とか高射砲とか)ということになるわけである。
遠くにいる目標(ドローン)に対してはミサイルである。ミサイルとは発射してから軌道修正(誘導)できるものを指す。遠くのものをいくら正確にねらって撃っても相手も動くわけでそれに合わせて誘導することができねば当たらない。
近くにいる目標は誘導している暇はないので砲を何発も撃つほうが確実である。
ことに近くまで迫った目標に対しては機関砲を使う。

イージス艦てのがありますな。自衛隊も持っている。
本来空母を守るためのものであるが、転じて当初や海岸地域を航空機やミサイルの攻撃から用いることもできる。
とはいえ、自分自身も守らねばならない。敵にしてみたら空母をたたく前にこのうるさい用心棒をたたいてしまえと思うだろう。
で、対艦ミサイルが飛んでくる。遠いうちはミサイルで応戦する。近づいてきたらチャフというレーダー電波を攪乱するひらひらした小片を大量に打ち上げてそらそうともする。それでもダメだとなると登場するのが機関砲である(積んでいるのはイージス艦だけではない)。
CIWS(近接防御火器システム)というもので詳しくはWikipediaさんで調べていただきたい。
CIWSの一種ファランクスの項をみると20mm弾を毎分3000発〜4500発。レーダーがついていて目標の追尾や撃った弾道から照準を補正することもできるとか。
これを首相官邸の周囲に配置したらよろしい。
20mmといえば兵器としては平凡・非力ともいう。CIWSもミサイルを撃ち落とすためのもので戦闘機などは20mmで撃墜するには何発も撃ち込まねばならないそうだ。ミサイルに対しても非力を言われ始めているそうな。
とはいえ、対物ライフルの12.5mmで1km先の人間を撃つと体が真っ二つになるほどの威力があるという。
20mmならドローンなんぞひとたまりもあるまい。

。。。。って都心でそんなものをぶっ放したらどうなるか。人が死ぬわ!
有効射程は1.5kmだそうである。仰角をつけて発射したら数キロ先へも飛んでいくだろう。速度が落ちてミサイルを撃ち落とすとかそんな威力はなかろうが、20mm弾が落ちてきて頭に当たれば人間は確実に死ぬ。
ピストルの弾だって容易には撃てまい。
あの人口密集地では撃ち落とす案は無理だろう。日本の治安状態がいよいよ危うくなって何が起こるかわからんとなったら、周囲を立ち退かせるか流れ弾に当たっても文句は言わせんという対応も必要になろうがそんな状況ではない。ホワイトハウスくらいの規模があればちがうのだが。

そうなるとからめとるような方法だろうか。投網みたいなものを発射してからめとるようなものとか、強力接着剤のような粘着物の塊をぶつけるとか(これも流れ弾は別の意味で迷惑だが)。

官邸を蚊帳のようにすっぽりつつむ強力な金網みたいなものを設置してもいいかもしれないが、金網の上に着陸(陸か?)して毒ガスを撒かれるかもしれない。それに国家の権威というものもある。首相があんなところに閉じこもって、という嘲笑はまぬかれまい。

なんの技術も知識もない私がなにか具体的なものを提案できるわけではないが、だれか能力のある人が考えて実効性のある対抗手段を日本の要所に配置してほしい。
首相官邸だけではなく、皇居、国会、原発、主要空港、主要駅。
先のCIWSの例でも、砂漠の中の基地のように周囲ががらんとしていれば有効である。見通しのきく砂漠ならそもそもテロリストが近づくのも困難だ。
日本で広大な砂漠ということはあり得ないが周囲の環境を変えるというのも有効だ。なにも武器や妙な道具に頼るだけが防御ではない。
お堀に囲まれた皇居もかつては有効な防御力を持っていたと言えよう。周囲の土地から距離があるからドローンとて迎え撃つ余裕があるわけではあるが万能ではない。

なんとかならんか。

====
とこの文章を寝かしておいたら容疑者が出頭したらしい。
福井県在住の40歳男性が福井県警に出頭したらしい。
原発反対を訴えたかったらしい。

原発については私は賛成派、反対派双方に文句があるのであるが、反原発でこの方法はいただけない。
ドローンに装着されていた物質から微量の放射性物質が検出されたのは、福島の海砂と海水を詰めたものだったらしい。これで政府が原発に対する姿勢を改めると思うのだろうか。無自覚だった一般人が「うん、原発はいかん」と思い直すとでもいうのだろうか。
行為と結果がつながらないことを自覚できない阿呆である。
さらにいえば、原発反対派というのはこんなものかと中間派に愛想をつかされる要因にすらなるだろう。
人それぞれ考え方があって、反原発もそのことの是非はともかく考えを持つのは結構である。まっとうな方法でアピールするのも結構である。しかし、精神的になにか狭いところにはまり込んでしまったのか、過激な方法でアピールできればもうそれで満足になっているところが愚かだ。出頭したのも目的を達成した(と思ってしまっている)からか、反原発を訴える場にしたいのか。
どう見ても手段が目的化しているし、そもそもその手段が本来の目的に向いていない。

もし、この男のことを評価するとしたら、実は緩み切っていた首相官邸の警備体勢の不備をついて世に見せつけたことなのだろう。
警官が発砲することにすらかなりハードルの高い日本で(それが一概にいいとも悪いとも言えないが)はてさて実効的な対策が取れるのかはわからぬが、対策を求められているのは事実だ。
posted by Mozzo at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな正論! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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